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神辺遺産をめぐろう vol.02

2026.3.2

取材協力/紅屋食堂/茶山饅頭総本舗 谷口屋
神な備-旧松本家住宅-学校法人福山大学 神辺駅前サテライトキャンパス

2025.December/January
45号 巻頭特集 
取材協力/紅屋食堂/茶山饅頭総本舗 谷口屋
神な備-旧松本家住宅-学校法人福山大学 神辺駅前サテライトキャンパス

ノスタルジックな神辺散歩
神辺遺産まるでひとつの物語を歩くように、
刻まれた記憶をたどりながら
神辺の「遺産」を巡りませんか。

 

 




受け継がれた出汁と、蔵が見てきた100年

第2回神辺遺産認定/紅屋食堂

旧街道沿い、歴史を重ねたまちの一角に佇む白壁の建物「紅屋食堂」。1953年に現当主の先代が屋号と蔵を改築した建物を引き継ぎました。創業以来変わらぬ関東煮(かんとうだき)の味が今も人々に愛されている大衆食堂です。


その暖簾をくぐると、どこか懐かしい空気が広がり、時を超えて守られてきた老舗の息吹を感じられます。店内では代々受け継がれた出汁がじっくりと煮込まれ、牛すじの脂がゆっくりと溶け込みながら深い味わいを生み出します。湯気とともに立ちのぼる香りが、訪れる人の食欲をそっと刺激します。

ひと皿の料理には、積み重ねられた時間と守り続けられた味の誇りが滲み、濃厚な風味の中に昔と今が交差する、どこか趣ある風情が宿っています。
取材協力/紅屋食堂
福山市神辺町川南3198
084-962-0457









受け継がれし甘味、150年の物語

第3回神辺遺産認定茶山饅頭総本舗/谷口屋

慶応元年。
神辺のまちに、そっと暖簾を掲げた一軒の和菓子屋。初代・下宮仙右衛門が丁寧に仕上げた菓子は、まちの人々の日常に寄り添い愛され続けてきました。時代が移り変わっても、谷口屋には変わらぬ想いがあります。「誠実に作ること」。その姿勢は、守り継がれてきた味とともに変わることなく受け継がれています。その想いを引き継ぐ7代目も、創業者と同じ名を背に、素材と向き合いながら丁寧に菓子づくりに励んでいます。

150年以上紡がれてきた和の心は、ひとつの菓子に奥深く息づいています。


取材協力/茶山饅頭総本舗 谷口屋
福山市神辺町川北641 
084-962-0236




学びがめぐり、まちとつながる場所

旧西国街道沿いに佇む江戸時代の古民家「旧松本家住宅」。2025年3月に地域交流と学びの拠点として学校法人福山大学(福山大学・福山平成大学)がサテライトキャンパスとしてこの建築を取得しました。

「神な備」とは、①神の鎮座する所を意味し、「神辺」の語源になったとされる神奈備、②神辺地域をナビゲート(案内)する、③備後・神辺での学びを掛け合わせた施設の愛称です。

「神な備」が目指すのは、大学と地域が垣根なくつながり、多世代の人々がそれぞれの興味や関心をもとに学びを深めていく場所。

地域に根ざした新たな学びの拠点として、これからの歩みを始めています。


取材協力/神な備-旧松本家住宅-
学校法人福山大学神辺駅前サテライトキャンパス
福山市神辺町川南3253-1




-巡り方のポイント-
神辺遺産が点在する、神辺駅周辺のこのエリアは、徒歩で気軽に巡れるコンパクトなまち。通りや建物のあちこちに昔の面影が見つかります。途中には立ち寄れるカフェもあり、ひと息つきながら楽しめるのが魅力。カメラ片手に、のんびり自分のペースで歩くのがおすすめです。

-監修-
神辺学区まちづくり推進委員会
神辺宿文化研究会
 福山大学建築学科/備後地域遺産研究会

-撮影協力-
モデル 梅木彩未(福山大学 建築学科)

この企画は、キタマチDiaryに掲載されています。
紙のページをめくりながら、じっくり味わってみませんか。